「毒がある生き物」と聞くと、危険なイメージを持つ人も多いのではないでしょうか?しかし、この本では、そんな毒を持つ生き物たちの意外な一面にスポットを当て、子どもにもわかりやすく解説しています。
例えば、水槽に入れると自分の毒で死んでしまうハコフグや、毒の使い道がとくにないドクウツボなど、ユーモラスな生き物たちの生態を紹介。毒の知識だけでなく、世界中のハチにわざと刺されたり、ヒアリに自分をかませたりして痛さを測ったイグ・ノーベル賞生物学者のシュミット博士の話など、楽しいコラムも満載です。
本書は、イラストとやさしい文章、4コマ漫画、川柳と、子どもが楽しく学べる工夫が凝らされています。毒を持つ生き物たちの生態や毒に関する豆知識を、遊び感覚で学ぶことができるので、夏休みの自由研究にも最適です。
監修は、動物学者の今泉忠明先生。豊富な知識と経験に基づいた内容で、子どもだけでなく大人も楽しめる一冊となっています。
毒を持つ生き物たちの生態や毒に関する知識を深めたい方はもちろん、夏休みの自由研究に困っているお子様にもおすすめです。
本書を読んだ感想としては、毒を持つ生き物に対するイメージが大きく変わったと感じました。危険な存在として捉えがちですが、実際には、それぞれの生き物に個性があり、面白い生態を持っていることを知りました。
特に印象に残ったのは、毒の使い道がとくにないドクウツボや、攻撃があまりこわくない毒ヘビのヒャンとハイの話です。毒を持つ生き物も、人間と同じように様々な個性を持っていることを改めて感じました。
また、毒に関するコラムも興味深く、様々な知識を得ることができました。例えば、毒の種類や効果、人間には無害な毒、薬になる毒など、これまで知らなかったことを学ぶことができました。
本書は、毒を持つ生き物たちの生態や毒に関する知識を楽しく学べるだけでなく、生き物に対する興味関心を高める一冊だと思います。子どもだけでなく、大人も楽しめる内容なので、ぜひ手に取ってみてください。