お子様の自由研究アイデアに!知られざる海藻の地球温暖化対策パワーと海藻標本
お子様の夏休みの一大イベントの一つといえば自由研究。
地球温暖化対策に海藻が一役買っているのをご存知ですか?
今回は“おいしいだけじゃない”海藻パワーの知られざる一面をご紹介します。
自由研究にもぴったりな「海藻標本」についてもご紹介。
同級生と差をつける自由研究はいかがでしょうか。
そろそろ本格的な夏本番。
夏休みといえば、忘れてはいけないのが子どもの自由研究ですよね。
自由研究は何をするか、毎年頭を抱えているお母さんも多いはず…
今夏は海藻が主役の自由研究はいかがでしょうか。
今回は地球温暖化に対抗する知られざる海藻のパワーと、「海藻標本」についてご紹介していきたいと思います。
食を通じた学びとなる自由研究で同級生と差をつけましょう!
知ってた?「海藻」の知られざるパワー
みなさまは「ブルーカーボン」という言葉はご存知でしょうか?
地球温暖化の対策として、森林を活用した「グリーンカーボン」は聞いたことがあると思います。
実は二酸化炭素吸収源の1つとして地球温暖化抑制の観点から注目されているのが、海にある「海藻」なのです!
2023年8月には、ブルーカーボン推進のための国際パートナーシップ(IPBC)において、
環境省として正式に加盟するなど、国単位で取り組みが進んでいるんです。
ブルーカーボンの仕組み
このように、海藻がCO₂を吸収し
炭素として海底に固定されること(=ブルーカーボン)で
温暖化対策につながっています。
ブルーカーボン生態系
ブルーカーボンをつくる海洋植物が生育している群落をブルーカーボン生態系と呼びます。
ブルーカーボン生態系には4種類あります。
海草
海中で花を咲かせ種子によって繁殖し、海中で一生を過ごすアマモなどの海産種子植物。
比較的浅いところに多く、海底深くに生育することはありません。
お子様と海に出かけたときに一緒に採取することもできます。
海藻
海で生活する藻類。
胞子によって繫殖します。
海藻の根は栄養吸収のためではなく、岩に固着するためのもので、
葉色によって緑藻・褐藻・紅藻の3種類に分けられます。
お子さまに一番身近なブルーカーボン生態系ですね。
マングローブ林
熱帯や亜熱帯の河口付近など、
河川水と海水が混じりあう汽水域に生息する樹木。
国内では鹿児島県以南の海岸に分布しています。
旅行の一環としてお子さまと見に行ったり、画像を見ながら海外の自然を学んだりすることもできます!
干潟
干潮時に干上がり、満潮時には海面下に没する
潮間帯において砂質または砂泥質の浅場が広がっている場所。
河川や沿岸流によって運ばれてきた土砂が、海岸や河口部などに堆積し形成されます。
干潟もCO₂を吸収しているなんてびっくりですよね?!
お子さまと自由研究の一環として潮干狩りはいかがでしょう。
自由研究におすすめ!海藻を使った「海藻標本」
みなさまは「海藻標本」というものをご存知でしょうか?
実は、普段食べているわかめなどで簡単に作ることができるんです!
自由研究や食を通じた教育にもおすすめの海藻標本のつくり方をご紹介します。
海藻標本 つくり方
①砂浜に打ちあがった海藻を採集する。
(市販の海藻サラダを水で戻しても使用できます)
②真水でよく洗い、砂やごみをしっかりと落とす。
③バットに水を張り、その水中っでハガキなどの耐水紙に好みのデザインに海藻を乗せる。
④デザインを崩さないようにゆっくりと紙を自ら持ち上げ、
傾けて水を切る。
⑤下から、段ボール→新聞紙→標本→
さらし布またはクッキングシート→新聞紙→段ボールの順で挟み、
風通しの良い場所で一晩程度放置して乾かす。
⑥1~3日放置して、乾いたら完成!
紙には海藻の体から出る成分でくっつきます。
いかがでしたでしょうか?
今回は海藻の持つ地球温暖化防止の力と海藻標本の作り方についてご紹介しました。
海藻の地球温暖化防止パワーをまとめて発表するもよし。
海藻標本を作って工作発表とするのもよし。
お子さまでも簡単にできるので、色々な種類の海藻を使って、
自分だけの海藻標本で同級生と差をつける自由研究にしましょう!
実際にお出かけして海藻採集をすれば、
素敵な夏の思い出になること間違いなしですね♪