ホラー作家『藤白 圭』の新作『謎が解けると怖いある学校の話』が、7月19日に発売されました。同日には『破ると怖い海の6つのルール』も同時発売され、話題となっています。
本書は、廃校と墓場を埋め立てた場所に建てられた私立「宇良和色乃学園」を舞台に、主人公の臼井幸代が体験する戦慄の物語です。入学式当日、満開の桜が咲き乱れる中、幸代は希望に満ち溢れた気持ちで学校生活を始めます。しかし、次第に学内では奇妙な現象が頻発。幸代は、友人を巻き込んだ忌まわしい事件に遭遇し、恐怖に突き落とされていきます。
『謎が解けると怖いある学校の話』には、2つの呪いが存在します。1つ目は、この高校が廃寺と墓場を埋め立てた場所に建てられたという呪い。125年前、和尚が引き起こした失火によって寺が消失し、周辺では怪奇現象が続いているというのです。2つ目は、25年前のいじめ事件で女子生徒が焼死したという呪い。この2つの呪いが、幸代と周りの生徒たちに次々と降りかかり、学校生活は次第に悪夢へと変わっていくのです。
本書は、全75話収録の超短編ホラーミステリーです。1話約260文字、見開き1話で構成されており、約30秒で読み終えることができます。短時間で読めるため、忙しい学生にもおすすめです。
各話には「謎」が仕掛けられており、読者はそのヒントを頼りに物語を読み進めていきます。謎解き要素も楽しめる、新感覚のホラー小説となっています。ぜひ、本書の不気味な【闇】体験を味わってみてください。
『藤白 圭』さんの作品は、これまでにも数々のホラー小説を世に送り出してきました。その中でも、今回の『謎が解けると怖いある学校の話』は、短編小説という形式で、より一層恐怖を味わえる作品だと感じました。
30秒で読めるという手軽さも魅力ですが、短い時間でしっかりと恐怖を味わえるのは、作者の巧みな筆致によるところでしょう。特に、廃校と墓場を埋め立てた場所という舞台設定は、読者の恐怖心を掻き立てるのに十分です。また、呪いという要素も、物語に深みを与え、読者を物語の世界へと引き込みます。
本書は、単に怖いだけではない、謎解き要素も楽しめる作品です。各話に隠された謎を解き明かすことで、物語の真相に近づいていくことができます。読者自身が探偵になった気分で、物語に没頭できるのも魅力の一つです。
現代の若者にとって、読書は時間の無駄だと考える人も多いかもしれません。しかし、本書のように、短時間で読める良質な作品は、読書の楽しみを教えてくれるでしょう。ぜひ、本書を読んで、ホラー小説の世界に足を踏み入れてみてください。